愛と同じくらい孤独 |
2階は静かで落ち着いて過ごせるので考え事にちょうど良い。
サガンを読む。
ドキュメント映画を見る前に、学生の頃読んだ
インタビュー形式の読み物「愛と同じくらい孤独」が出て来たので読み直そうと....
いっぱい線が引いてある。コメントや覚え書きも...
その頃は友人と同じ本を回し読みして、
自分の感想などを書き込んだりするのがマイ(アワ?)ブームだった。
「同感」とか「つまらない」とか書いてある。
まったく若いって甘い。
表面の表面しか読んでいない。
今読むと全然感じ方が違う。
少しは人の悲しみや生きる辛さもわかって来たのだろう....。
自由奔放に生きたように思われている彼女は
孤独を愛しつつも、ユーモアや想像力で孤独を乗り越えてきた。
「想像力は最大の美徳です。想像力がなかったらおしまいです。
そのもっとも高まった無償の行為は今どんどん減っています。」
そんな頃から減っていて、たぶん今も減り続けています。
そして戦争も無くなりません。
大人は「イマジン」は知っていても想像力がないからなのでしょう。
フランス流の会話がさすが!おしゃれ。
良い本なのに
続編「愛という名の孤独」と共に絶版というのが信じられない。
この新潮文庫1979年初版は2千円近くになっている。
新潮は字が小さくて読みにくいし、棒線だらけで汚いから
買い直して保存版にしようと思ったのに...。
