2007年 06月 06日
空港小説 |
先日ブログで書いた、村上龍がこれまでの作家人生で最高の短編小説集という「空港にて」を読む。8編の違うシチュエーションからなるそれは、ひとつの実験的手法で書かれていて興味深くはあったが、それぞれの主人公に感情移入しにくかったし、オチがないならないなりの気持ち良さもなかった。普通の人の普通の生活を覗き見る小説や映画は好きだが、これは??
しかし
あとがきに「登場人物固有の希望を書き込みたかった。」とある。そうか、社会的な希望では無く、他人と共有することのできない個別の希望しか残っていない現在の日本において、この味気ない後味は成功しているのかもしれない。
確かにそうであれば、感情移入できなくても当然で、主人公はひとり孤独な希望に向かって歩み、読者もそれぞれの希望の路を歩むのだ。
しらけ、せつなさ、を跳ね退けて「明るい孤独な希望」に必死でしがみついてみる。
日本人、いや世界中の人がそんな薄っぺらい孤独を演じなければならない時代になって
もう久しいような気がする。
しかし
あとがきに「登場人物固有の希望を書き込みたかった。」とある。そうか、社会的な希望では無く、他人と共有することのできない個別の希望しか残っていない現在の日本において、この味気ない後味は成功しているのかもしれない。
確かにそうであれば、感情移入できなくても当然で、主人公はひとり孤独な希望に向かって歩み、読者もそれぞれの希望の路を歩むのだ。
しらけ、せつなさ、を跳ね退けて「明るい孤独な希望」に必死でしがみついてみる。
日本人、いや世界中の人がそんな薄っぺらい孤独を演じなければならない時代になって
もう久しいような気がする。
by 460ss
| 2007-06-06 00:28





























