ターシャ逝く |
92歳。
彼女の描く古き良きアメリカの絵は心がこもっていて温かいですが
スタイルとしてはそんなに好きな方ではありません。
でも彼女自身の生き方はすばらしく、人生の手本となることいっぱい。
57歳の時、絵本で得た印税を全てつぎ込んでバーモント州の小さなまちのはずれの
森を含む広大な土地(東京ドーム20個分)を手に入れ19世紀の開拓時代のスタイルで
暮らせるよう1から全てをはじめたのでした。
「大草原の小さな家」的ライフスタイルですね。
その豊かな庭を中心とした生活の本が、日本でも最近静かなブームですが
私も絵本からではなく、そんなところから知ったのでした。
広大な庭の花も19世紀にあった花を育てるにこだわり、
まわりの雑草と共に自然と調和させる。
「完璧」をめざすのではなく、気持ちを込めてコツコツとやる。
料理はもちろんパン、ドレス、ジャム、ジュース、ろうそくまでなんでも作りました。
絵本を描き、スケッチをして午後4時半にはかならずティータイムを持ち...。
大好きな足の短〜いコーギー犬や
世界一ハンサムな?ニワトリ、ハトなども話し相手です。
高齢になってからは孫夫婦(もう子供も高齢ですからね)や周りの人に
庭の手入れやあれこれを手伝ってもらいながら過ごしていました。
そんなターシャのドキュメンタリーを昨年末NHKでやっていて
慌ててワンセグ携帯に録画したのですが、消せない宝物になりました。
勇気、元気、やる気をもらい、素直な心になれます。
電波だらけの環境でも、狭い我が家でも、その中でできることをやっていこうと思います。
昨日見た映画「海辺のレストラン」に出てきたフランスのおばあちゃんといい、アメリカのターシャといい、そんなステキなかわいいおばあちゃんになることは多くの女性の希望でしょう。私も希望です。
